ストレートネックとは?予防と改善策をわかりやすく解説
ストレートネックの原因、症状、セルフチェック、予防法についてご説明いたします。
目次
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ストレートネックとは何か
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ストレートネックの定義
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ストレートネックの原因
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ストレートネックの与える影響
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ストレートネックの症状
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頸椎と胸椎の関わり
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セルフチェック
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ストレートネックの改善策
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姿勢の重要性
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適切なライフスタイル
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首に効果的に働くストレッチ
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まとめ
ストレートネックとは何か
ストレートネックの定義
頸椎は前方にわずかな弯曲を持っていますが、首がまっすぐになってしまった状態を
ストレートネックといいます。
画像検査や徒手検査による可動域検査で症状の重症度を判断します。
症状が軽度であれば
完全に真っ直ぐなってはおらず
頸椎の可動範囲も十分に確保されています。
重度だと頸椎が真っ直ぐで可動範囲も悪く、
頸椎の動きをカバーするように
背中が丸まってしまいます。
ストレートネックを理解することで
予防や改善のための対策を行うことが
できますので紐解いていきましょう。
ストレートネックの原因
ストレートネックの主な原因は、不良な姿勢や日常生活の習慣にあることが多いです。
長時間のデスクワーク
スマートフォンやパソコンの使いすぎ
などが主な原因です。
長時間座りっぱなしのデスクワーク、
パソコンやスマートフォンの画面を見るために
首を前に突き出す姿勢は
首や背中の筋肉に過緊張を作り
頸椎の自然なカーブが保てずに
ストレートネックの要因となります。
また、寝るときに高い枕や固いマットレスを
使ったりすることも、頸椎への負荷を増やし
ストレートネックになる可能性があります。
ストレートネックの与える影響
ストレートネックの症状
一番多い症状として首や肩の凝りや痛みです。
頸椎の動きが悪くなることで頸椎に付着する
筋肉も動きが悪くなり
強い緊張や炎症が起こることが原因です。
頭痛も症状として多い一つです。
頭痛には
頸椎内部にある血管がよじれることで
起こる循環不良による頭痛と
頸椎間から出ている神経が周囲筋肉の
硬化による癒着で起こる
神経絞扼による頭痛があります。
その他に
・不眠傾向
・自律神経機能の不調
・上肢の痺れ
・脳神経への圧迫で起こるめまい、ふらつき
など神経へ与える障害も起こす
可能性があります。
頸椎と胸椎の関わり
胸椎は頸椎の動きに合わせて一緒に動きます。
頸椎が前弯しているのに対して胸椎は後弯しています。
胸椎が円背(猫背)になることで
合わせるように頭が下がりストレートネックが作られてしまいます。
反対に頭部を下げた姿勢でいることで頸椎が
真っ直ぐになってしまい合わせるように
背中が丸くなることがあります。
正常であれば頸椎の動かすときに胸椎も一緒に動くのですが胸椎の動きがなく、
頸椎の可動域も減少してしまうため
頸部痛や肩こりを訴える方が非常に多いです。
セルフチェック
ストレートネックなのかを
画像検査で調べる前に
セルフチェックで調べてみましょう。
壁を背に
踵、臀部、背中、後頭部を
ピッタリとつけて立ちます。
首の後ろに手を差し込み
手の甲がスムーズに入り込むようですと
ストレートネックの可能性が高いです。
ストレートネックの改善策
姿勢の重要性
ストレートネックを予防するために重要な要素である姿勢の重要性についてです。
適切な姿勢を保つことは、ストレートネックを予防するために非常に重要です。
正しい姿勢を維持することで、首の負担を軽減し、頸椎の自然なカーブを保つことができます。
正しい姿勢を保つためには
背筋を伸ばし、あごを軽く引いて頭をまっすぐに保つことが重要です。
胸を張り、肩の力を抜くことで、自然なS字のカーブを持つ正しい姿勢を維持することができます。
また、デスクワークや長時間の座位においては
膝と足を90度の角度で曲げて
太もも裏と足裏を接地面にしっかりとつけることも大切です。
常に自力で姿勢を保つことは難しいです。
壁や背もたれに体幹部分をつけて寄りかかり
姿勢保持をしても構いません。
正しい姿勢を維持するためには、意識的な努力が必要ですが
自力で何とかしようと頑張りすぎず
疲れ過ぎない程度に姿勢の意識を持ち
1日に1回でも構いませんので
継続することが大切です。
適切なライフスタイル
適切なライフスタイルを選ぶことは
ストレートネックの予防において
重要な要素です。
一番重要なことは
適度な運動を取り入れることです。
運動は新鮮な血液や酸素を筋肉に送り込み
柔軟性を向上させるために役立ちます。
低負荷の筋力トレーニング、ランニング、
ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど
自分に合った運動を定期的に
行うことが大切です。
デスクワークやスマートフォンの使用時間を
コントロールすることも重要です。
長時間同じ姿勢でいることやスマートフォンの画面を見続けることは、首に負担をかけます。
定期的な休憩や姿勢の変換
就寝前のスマートフォンの使用制限
目の疲れを休めるための
ブルーライトカットメガネの使用など
工夫をすることが大切です。
さらに、ストレスの適切な管理もストレートネックの予防に役立ちます。
ストレスは自律神経の乱れを作り、筋肉の緊張や姿勢の崩れを引き起こしやすくします。
適度なリラックス法やストレス解消の方法を
取り入れることが重要です。
十分な睡眠時間の確保
温めの温度での入浴
瞑想や深呼吸
趣味の時間を持つなど
自分に合った方法を見つけましょう。
首に効果的に働くストレッチ
ストレッチは、首や背中の筋肉をほぐし
柔軟性を向上させるために有効な方法です。
ストレッチは首と背中を同時に
丸めたり反らせて行ないます。
首の後ろを伸ばすのには
頭を前に倒すと同時に背中も丸めます。
首の前部を伸ばすのには
頭を後ろに倒すと同時に胸を張ります。
常に呼吸も意識して行なってください。
ゆっくりと10秒かけて曲げていき
動きに合わせてゆっくり息を吐きます。
首だけでなく
肩甲骨、肩関節のストレッチを行なうことでも
首の緊張も緩みます。
・腕を胸の前に持ってきて反対の腕で抱える
・腕を首後ろに回して反対の手で引き込む
・壁に手をつき手をついた反対側へ胸を広げる
これらが肩関節、肩甲骨を
伸ばすストレッチです。
動きを入れずにストレートネックを
矯正していく方法もあります。
バスタオルを丸めて首の後ろに入れて寝る
これだけです!
自然と頭が布団に付き
自重のみで力を入れず
頸椎の前弯をつけていきます。
枕が合わずに悩んでいる方でも
タオルが首にフィットして
眠ることができます。
どちらにおいても重要なことは
痛みを我慢するほどやらないことです。
痛みを我慢してまで伸ばさない
痛みが出るほどタオルを高くしない
力むことなく
リラックスしてできる程度に
とどめてください。
まとめ
ストレーネックについて簡単に
お話しさせていただきましたが
体の基礎を形成する土台が
乱れたり、動かなくなることは
大きな支障を来します。
ここには書いていないことも
起こり得るのです。
ご自身でできる限りのことをして頂くことは
とても大切なことですが
一人で乗り切ろうとせず
症状が重くなった場合は
専門医に診断をしてもらい
その後、症状を改善してくれる専門家に
委ねることも方法だと思います。
時間が経てば経つほど
症状は改善しにくく
なりますので我慢だけは
しないでください。